icon01 護摩供(ごまくよう)について

修験道 の象徴的な宗教儀礼として護摩供があります。護摩供とは戸外に木の壇をくみ上げ、火を焚いて大日如来や不動明王や火の神などさまざまな神仏の降臨を念じ、人間の願いをささげる祈りの儀礼です。願い事は、護摩木と称する木片に書き込み、火の壇に投げ入れ焚きあげます。この際の炎と煙が天界に到達することで願いが届くと言われています。

護摩供

icon01 護摩の起源と歴史

護摩の原語はサンスクリット語のホーマー<供儀(くぎ)>と言い、3000年前よりインドで行なわれていた呪術色の強い修法でペルシア密教を起源としています。一般的に護摩は四修法があり、行者が護摩を焚くことにより、その目的に達しようとするものです。

一般的には護摩は次の4修法があり、行者が護摩を焚くことにより、その目的に達しようとするものです。

  1. 息災(そくさい)法 : 病、安産、厄落としなど
  2. 増益(ぞうやく)法 : 延命や学業、商売の発展など
  3. 敬愛(きょうあい)法 : 男女を中心とした人と人との和合
  4. 調伏(ちょうぶく)法 : 障害を制圧すること

修験道の行者は、上記の修法での護摩行によって、自身とこの宇宙の本性の中心である不動明王との完全なる一体化を果たし、自他の罪障や煩悩を焼き尽くすと言われています。また、ご祈願の種別については上記を基礎にして、現状に即した名称でのご祈願種を設定しているのが通常です。

icon01 現代の修験道と護摩行

不安要素ばかりが増大している現代社会には様々な悩みや苦しみが充満しており、行き場のないストレスは人々を蝕んでいます。この悩みを抱えた現代の人々に日本で古来から受け継がれてきた修験道の護摩行が注目されています。

修験道では急峻な山岳地帯を道場として、大自然の中での祈り、鍛錬等の行動のすべてを修行(修法)とみなしています。つまり修験道の世界では大自然との共生が基調であり、修験者は自然への畏敬を抱きながらそのふところの中で日夜修行を重ねており、護摩行もこれらの修行の中の重要な要素です。

修験者は真摯な姿勢で護摩行に取り組んでいます。この真摯な姿勢が様々な悩みや苦しみを抱える人々に共感を受けていると言えますし、今後もご祈願者がより一層増加していくことが予測されます。