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(撮影:桜井 恵武氏)
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世界遺産登録

世界遺産とは

1972年、第17回ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)総会で採択され、1975年に発効しました。正式な条約名は、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」といい、現在176ヵ国が締結し、日本は1992年の条約を受託しました。現在、世界で730件が登録されており、平成 16 年 7 月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が新たに登録されました。日本の世界遺産としては 12 件目の登録となります。

  所在地 登録年月 区分
1. 法隆寺地域の仏教建造物 奈良県 平成5年 文化
2. 姫路城 兵庫県
平成5年
文化
3. 屋久島 鹿児島県 平成5年
自然
4. 白神山地 青森県
秋田県
平成5年 自然
5. 古都京都の文化財
(京都市、宇治市、大津市)
京都府
滋賀県
平成6年
文化
6. 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜県
富山県
平成7年12月
文化
7. 原爆ドーム 広島県
平成7年
文化
8. 厳島神社 広島県
平成8年
文化
9. 古都奈良の文化財 奈良県
平成10年
文化
10. 日光の社寺 栃木県
平成11年
文化
11. 琉球王国のグスクおよび関連遺産群 沖縄県
平成12年
文化
12. 紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山県
奈良県
三重県
平成16年
文化

世界遺産は遺跡や文化的な価値の高い建造物、貴重な自然 環境を保護・保全し、人類共通の財産を後世に継承していくこと を目的にリストアップされ、自国内だけでなく他国の遺産の保護 にも尽力することとされています。

紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地には「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ全国から人々が訪れるようになり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を与えました。世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は三重、奈良、和歌山にまたがるこの三県の豊かな自然を舞台としております。「山岳霊場」と「参詣道」さらに周囲の「文化的景観」を合わせて、世界でも類を見ない人類の資産ともいえるものです。

[世界遺産対象の寺社、参詣道、自然]

  • [吉野・大峯] − 吉野山、吉野水分神社、金峯神社、金峯山寺、吉水神社、大峯山寺
  • [熊野三山] − 熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、青岸渡寺、那智大滝、那智原始林、補陀洛山寺
  • [高野山] − 金剛峯寺、丹生都比売神社、慈尊院、丹生官省符神社
  • [参詣道]
    • 大峯奥駆道−吉野・大峯から熊野本宮大社まで(玉置神社含む)
    • 熊野参詣道
      • <小辺路> 高野山から熊野本宮大社まで
      • <中辺路> 田辺市から熊野本宮大社まで        
      • <大辺路> 田辺市から白浜、串本の海岸沿いを経由し補陀洛山寺まで
      • <伊勢路> 三重県玉城市から熊野速玉大社、熊野那智大社まで
    • 高野山町石道
      ※中辺路、大辺路は田辺市で大阪、京都への紀伊路につながる

「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録については、単なる社寺とそれらの連絡道だけに価値が認められたのではなく、あくまでも「山岳信仰の霊場と山岳修行の道」であり、これを育んできた<文化的景観>にこそ価値があるものと言えます。つまり、「自然と人間の営みが悠久の時間をかけて形成した風景」であり、信仰の対象とされてきた「山々」や「深い森」、「棚田」や裏庭の「一本の古木」など人間の生活に密接にかかわってきた自然そのものに価値があるとみなすべきなのです。